リフォームを検討するなら、築年数を目安にしよう!

住まいの劣化を「少しの劣化だから大丈夫」と放っておくと、やがて大きなトラブルに結びついてしまう場合があります。しかし、手間や費用が必要となるリフォームに、なかなか踏み切れないという人も多いのではないでしょうか?そんなときには「築年数」で判断するようにしましょう。ここでは築年数とリフォームの関係性について解説します。

築年数がリフォームの目安とするポイント

リフォームをするかどうかの判断をするときにはいくつか目安になるものがあり、そのうちの1つが「住宅の築年数」です。では具体的に、住宅のリフォームをするかしないかの判断をするポイントやコツを紹介していきます。

見た目だけではわからない劣化具合を築年数で判断する

住宅というのは目で見ない部分がたくさんあり、その箇所が劣化してきているかどうかというのがわかりづらいところがあります。特に建物の基礎は、プロによる床下診断や点検などをしない限り、劣化しているかどうかの判断がつきません。

そんなときの判断材料として築年数が活用できます。一般的に住宅の基礎部分というのは15年から20年ほどで劣化が始まるといわれており、実際にそのような築年数ならばリフォームも検討するべきとなるのです。

 

築年数から最新の耐震基準をクリアしているかがわかる

地震大国である日本の住宅に設けられている耐震基準は、過去に発生した大地震の度に新しいものへと変わっています。住宅がどの程度の耐震基準をクリアしているかどうかというのも、リフォームをするかどうかの検討ポイントになるでしょう。

1981年に改訂された耐震基準では、震度6から7の地震でも倒壊しない構造でなければならないというものになっています。そのため、リフォームの際は1981年以降に建てられた住宅かどうかを確認するようにしましょう。

 

同じ築年数でも建物の種類により劣化具合は変わる

築年数がリフォームを行う際の判断ポイントになることは先で述べましたが、さらに「建物の種類」を判断材料に加えることで、より確実性が上がります。例えば木造住宅と鉄筋コンクリート製の住宅の場合、一般的には木造よりも鉄筋コンクリート製の方が、耐久度が高く寿命が長いとされています。よって建物の種類や構造を確認することで、リフォームをするかどうかの判断もできるのです。

 

築年数別、住宅のリフォームポイント

住宅のリフォームは、劣化が始まってから、あるいは傷みが目に見るようになってから行うのでは遅い場合があります。また、生活の仕方によってもリフォームが必要かどうかは異なってくるため、判断が難しい場合も少なくありません。ここからは、どの程度の築年数でリフォームが必要かといったことを箇所別に解説していきます。

築10年

築10年で傷みや劣化が目立ってくるのが「水回り」です。浴室やキッチン、トイレなどといった水回りはおおよそ築10年程度で劣化が始まり、水漏れや湿気からくる床材・壁材の傷み、壁紙の剥がれなどが発生しやすくなります。また、屋根や外壁も築10年程度で劣化が始まる場合が多く、雨漏りが発生しやすくなります。

 

築15年から20年

15年から20年ほどの築年数が経過すると、基礎部分や給排水管といった住宅の土台となる部分に劣化が現れ始めます。それを放置しておくと、取り返しのつかないような損傷につながる場合もあるので、早めに点検やリフォームを検討するようにしましょう。

 

築20年から30年

一般的に住宅の耐用年数といわれるのが、築20年から30年です。この築年数が経過した住宅は大規模なリフォームの必要があります。この築年数が経過した住宅に住み続けている家庭の場合、住み始めたときとライフスタイルが変化していることが多いので、増改築の検討もしましょう。

 

リフォームにかかる費用とは?築年数別の目安

リフォームにはたくさんのお金が必要となり、その金額もリフォームの内容によって異なってきます。ここからは、そのおおよその金額を築年数ごとに見ていきます。

築10年

壁紙の剥がれや傷みといった比較的簡単なリフォームで済むケースが多いので、あまり大きな費用は必要ありません。なお、壁紙の張り替えでは、1部屋で10万円程度の費用が必要となります。

 

築15年から20年

建物の基礎や耐震工事、給排水管のリフォームが必要となるこの時期だと、費用が若干高くなります。例えば耐震工事の場合、100万円以上の費用が必要となる場合が多いです。給排水管の補修・交換の場合、一部のみあるいは全体の交換かによって異なりますが、おおよそ10万円前後の費用が必要となるでしょう。

 

築20年から30年

20年から30年の場合、おおよそ500万円から1,000万円以上の費用が必要となることもあります。規模によって異なりますので、不安な方は専門の業者に相談するようにしましょう。

 

無駄な出費を抑えるには、築年数に応じた計画的なリフォームが効果的

住宅のリフォームは、傷みや損傷を放置しておくと、やがて大掛かりな補修が必要となり、必要な費用が増えてしまう場合があります。そのため、築年数に応じた計画的なリフォームを行うことで、不必要な補修が不要になり、結果リフォームにかかる費用も少なくなります。

おすすめなのは、建築会社やリフォーム会社に定期的な点検を依頼することです。そうすることにより、大きな欠陥や劣化を見逃さずに済みます。

 

まとめ

住宅に起きている小さな劣化や損傷をそのままにしておくと、やがて大きなトラブルにつながる恐れがあります。築10年経過したら水回りを、そこから5年~10年経過したら給水配管をといった具合に、経過年数ごとに劣化しやすいところを点検してもらうとよいでしょう。小規模なリフォームでもある程度のまとまったお金が必要となりますが、放置したことよって発生する大規模なリフォームを避けたいならば、築年数に応じてリフォームをするようにしましょう。

「有限会社石川建築」では新築住宅もリフォームも行っております。住宅に関することならお気軽にお問い合わせください。