収納をリフォームする際に失敗しないためのポイントとは?

住まいの中で収納はとても重要となる部分であり、収納が十分でないと室内が煩雑になってしまいます。そのため、収納をより快適に利用するためにリフォームをされる方も少なくありません。そこで今回は、収納をリフォームする際に失敗しないためのポイントについてご紹介します。

高さと奥行き次第で利便性が変わる

収納における最も重要なポイントが高さと奥行きです。収納スペースの広さも重要ではあるものの、やはり高さと奥行きがあっていないと無駄な部分が多くなってしまいます。

例えば本などを収納するためのスペースの場合、文庫本サイズの高さに合わせてしまうと、それ以上のサイズである雑誌などを収納することが難しくなってしまいます。横幅があれば寝かせる形での収納は可能ですが、できれば立てた状態で背表紙がきれいに見えるようにしたいと思う方が多いでしょう。奥行きに関しても、深すぎても不便であり、逆に浅くなってしまうとはみ出してしまうことにもなるでしょう。

できるだけ深く高い収納にすることで容量としては増えますが、最大限収納をしようとすると詰め込むような形になってしまいます。また、奥にしまったものを取り出す際、手前の荷物をどかさなければなりません。収納スペースごとに求められる高さや奥行きは異なりますので、まずは収納のイメージを具体的にすることから取り組んでいきましょう。

また、現在の収納状況に応じて変えていくことも重要です。例えばリフォームをした後に、模様替えをすることも当然あるでしょう。そのような場合も考慮したうえで、ある程度柔軟に考えるといいでしょう。

 

収納するものの使用頻度を考慮する

高さと奥行きだけでなく、収納スペースの設置位置も考えることになりますが、その際に収納するものの使用頻度も考慮するようにしましょう。頻繁に使用するものであれば、手が届く範囲などにあると非常に便利です。

また、位置だけでなく、収納の高さも快適性に影響を及ぼします。どれだけ取り出しやすい位置に設置されていたとしても、最下段では取り出す際に屈まなければならなくなります。

さらに背伸びしないと届かない場合や、脚立が必要な高さに設置した場合も同様です。手が届く位置であることと同時に、自然に取り出せる高さであるかどうかであることも大切なポイントでしょう。

なお、床下収納のように収納スペース自体があまり目立たないものもあります。視界に入りにくいので、あまり使用しないようなものを収納するのに向いています。反対によく使用するものに関しては、視界に入りやすい位置に収納スペースを設けるとよいでしょう。

 

見せ方を決める

収納においては見せ方も考える必要があります。収納しているものがはっきりと見えている状態、あるいは扉などで隠されている状態です。どちらのパターンも一長一短ですので、それぞれの特徴を踏まえて使い分けるようにするといいでしょう。

見せるパターンの特徴

常に収納されている状態が見える状態となり、荷物の出し入れがとてもしやすいというのが特徴です。ただし、きれいに収納していないと散らかっているような印象を与えてしまう可能性があります。その反面、しっかりと整頓することによって、インテリアのようにスタイリッシュな雰囲気を醸し出すことも可能です。

 

隠すパターンの特徴

扉や布などによって表面部分を覆うので、出し入れをする際に開閉が伴います。不便に感じてしまうこともありますが、どのような状態で収納されているのかが見えないため、手早く収納しておきたいという場合に便利です。部屋が散らかってしまった際に、簡単にスッキリとさせられるという点もメリットといえるでしょう。

 

設置場所によって素材を選ぶ

収納といえばサイズや位置などに注目してしまいがちですが、意外に重要なポイントとなるのが素材です。木材やステンレスなどさまざまな素材がありますが、位置に応じて適した素材にしなければ、後々問題が発生してしまうことになってしまうでしょう。

例えばクローゼットの場合、湿気が溜まりやすいという特徴があります。湿気が多いと結露が発生しやすくなり、カビの原因にもなってしまいます。

また、木材の場合は防湿剤などを設置する必要が出てくるでしょう。結露などによって木材そのものがダメージを受けてしまいますので、未然に防がなければなりません。そのため、クローゼットにはなるべく調湿機能を持った素材を採用するようにしましょう。

調湿機能以外にも、役立つ機能を持った素材はたくさん存在しています。リフォームの際には素材から選ぶことが可能ですので、色や質感などだけでなく、機能面も考慮したうえで選択するようにしましょう。それだけで快適性が上がり、生活もしやすくなります。

まとめ

収納は単に数が多ければいいというわけではなく、高さや奥行きをはじめ、実際に使用する際に無駄なく収納できるように工夫することが重要です。今回ご紹介した内容を踏まえてリフォームを行うことで、余計なトラブルも未然に防ぐことができるようになるでしょう。

しかし、プロのサポートがあることでよりよいリフォームが可能となります。収納に関するリフォームをご検討中であれば、有限会社石川建築までお気軽にご相談ください。