外壁リフォームの際に抑えておくべきポイントとは?

外壁リフォームの際に抑えておくべきポイントとは?

外壁リフォームをする場合、なにも考えずに行ってしまうと、思わぬ失敗をしてしまうことがあります。後悔してからでは遅いので、あらかじめ注意しておくべきポイントを把握しておくべきでしょう。

そこで今回は、外壁のリフォームを行う際に抑えておくべきポイントについてご紹介いたします。

 外壁の役割

外壁は、屋根と同様に、雨や風などを室内へ侵入させないために守るという役割を担っているものです。外壁がなければ外となかの隔たりがない状態となるので、家においては欠かせないものといえるでしょう。

また、雨風だけでなく、プライバシーの保護や防音や断熱という効果もあります。住みよい暮らしに直結する、重要な部分でもあるのです。外壁の具体的な役割は、以下のとおりです。

防水

屋根だけでなく、外壁も防水の役割をはたしています。大雨や台風などのように打ちつけるような雨の場合には、とくに効果を発揮します。

防風

普段あまり意識することはないかもしれませんが、外壁の防風効果によって、室内の過ごしやすさが保たれているのです。冬場などすきま風によって寒さを感じますが、外壁がしっかりしていれば、そういったこともありません。

遮熱

夏は冷房、冬は暖房を使用することでしょう。その際、外壁が外気をシャットアウトしてくれることによって、冷暖房がしっかりと効くのです。家のなかでもとくに面積が大きいのが外壁のため、遮熱性を決めるのは外壁であるといっても過言ではありません。

遮音

外の音を気にしないで快適に過ごせるのは、外壁のおかげです。同時に室内の音が外へ漏れないように守るという役割もはたしています。

プライバシー保護

室内の様子を、外からみられないように守る役割もあります。全面ガラス張りだった場合をイメージすると、外壁がいかにプライバシーを保護してくれているのかがわかりやすいことでしょう。

また、外壁は自然環境の影響を、直に受けます。そのため、建てられている環境に適した素材などを使わなければ、簡単に劣化してしまう可能性があるのです。

たとえば海岸近くに建てられている場合、風によって海水が外壁に付着することが多いことでしょう。海水には塩分が多く含まれているため、体制のある塗料などを使用するなど、なにかしらの対策が必要となります。

リフォームするタイミング

外壁をリフォームするタイミングですが、大きくわけて『耐用年数』と『異常』のいずれかに該当した場合が、目安となります。

耐用年数

外壁は、素材と塗装によって成り立っています。まずはベースとなる素材があり、その素材に対して塗料と塗布します。耐用年数は素材と塗料のそれぞれに存在しますので、新築時から計算して、耐用年数をすぎるタイミングでのリフォームが望ましいといえるでしょう。

種類によっても違いはありますが、塗料に関しては8~20年、素材に関しては30~40年が、平均的な耐用年数となります。ただし、これはあくまでも目安なので、気になる場合には、一度業者に依頼して劣化具合を確認してもらいましょう。

異常

耐用年数を目安としてよいのは、異常がない場合です。見た目や機能的に異常が見受けられる場合には、リフォームのタイミングを迎えていると思って間違いないといえるでしょう。異常の内容によって、緊急性は異なります。

たとえば外壁を指などで触った際に塗料が付着してしまう『チョーキング』の場合、外壁の劣化を表す異常ですが、緊急性はそれほど高くありません。

しかし、外壁の塗装が剥がれている『塗膜剥離』や、サイディングボードの隙間を埋めるコーキングに亀裂が入る『コーキング破損』などの場合には、緊急性が高いといえます。早急にリフォームしなければなりません。

モルタル壁は塗装材で決まる

モルタル壁というのは、壁全体に対してモルタル材を塗布して仕あげる工法のことです。そのため、表面を覆う塗装材の種類が外壁の耐久性に直結することになり、塗料自体の特性や、周辺環境なども考慮したうえで決めなければなりません。

モルタル壁は細かくメンテナンスを行うことで、外壁そのものを耐用年数いっぱい使用もできます。そういう意味でも、塗装材は、非常に重要であるといえるでしょう。代表的な塗装材は、以下のとおりです。

アクリル系

色をくっきりと魅せられることと、コストパフォーマンスが高いことが特徴となっています。ただし紫外線に弱いため、耐用年数は短めです。

3ウレタン系

防水性や耐水性に優れており、バランスのよい性能の塗料です。密着性も高いので、メンテナンスにも向いているため、幅広い建物に対して使用されています。

シリコン系

耐久性が高いことと、仕あがりがよいというのが特徴です。コストパフォーマンスも高く、耐用年数も長いので、現在もっとも人気がある塗料といえます。

フッ素系

耐久性や耐水性が高いものの、コストが高めというのが難点です。光沢のある美しい仕あがりになるため、見た目にこだわる場合にはよいといえるでしょう。

サイディングはメンテナンスが重要

サイディングというのは、サイディングボードと呼ばれるパネル状のボードを、外壁に対して隙間なく張ることで仕あげる工法のことです。手間をかけずに、きれいに仕あげることに向いています。

モルタルと違い、外壁に対して塗料を塗布しているのではないので、メンテナンスは不要と思うかもしれませんが、実はそうではありません。

サイディングボードも、表面は塗料による皮膜で守られた状態です。定期的に塗料を塗り替えなければ、サイディングボードの素材がむき出しになってしまい、一気に劣化してしまうでしょう。常に塗料によって表面が覆われてさえいれば、耐用年数は30年近くになります。少しでも長持ちさせるために、継ぎ目やコーキング部分を念入りにチェックして、メンテナンスを怠らないようにしましょう。

まとめ

外壁には、モルタル壁とサイディングの2種類が存在しています。リフォームをする際には、まず現在どちらに該当するのか、確認をするとよいでしょう。リフォームによって、モルタル壁をサイディングに変更もできます。現状を踏まえたうえで、どのようにしたいかを検討しましょう。

「有限会社石川建築」では、外壁を含む各種リフォームを手がけております。現在リフォームをお考えでしたら、ぜひともお気軽にご相談ください。